前回の記事で触れた、先日eBayで入手した、推定1989年頃のロメオ・ジリのドレスです。
ロメオ・ジリは80年代後半に活躍したイタリアのデザイナーで、体に添う伸縮性のある素材や蝉の羽のような薄くて透ける素材を駆使して、東洋の伝統衣裳に影響を受けたミニマルであると同時に装飾性の高いデザインで、アルマーニに代表される構築的なデザインに慣れた目と体に大変新鮮な驚きとなったものです。
当時、今よりもお金があった私はすっかり夢中になり、ワードローブの半分以上がロメオ・ジリという時がありました。
最近はファストファッションのデザイナーコラボばかりなので、久々にホンモノが着たくなり、たまたま見かけたこのドレスを落札したというわけです。
素材はエラスティック・ナイロン100%。
身頃は二重になっており、上端に縫い目がないので、自由に身頃の長さとドレープの表現を調節することができます。
スカート部分も2重で、こちらは内側はぴったりしていて、すそは斜めになっており、
外側はギャザーで細い釣鐘状。
この2枚の重なりで、動くと表情が変わります。
こういう服は着るだけで気持ちが盛り上がってしまいます。